消化器科(内視鏡)/ピロリ菌除菌
一般的に消化器とは、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸と、肝臓、胆嚢、膵臓などを含んだものをいいます。
当院では、早期胃がんの発見などを目的に、上部消化管の内視鏡検査を行っております。最近では患者様の強いご要望から、鼻から入れる経鼻内視鏡を導入し、患者様の負担の軽減を図っております。
経鼻内視鏡とは
数年前から「鼻から入れる、胃カメラはやっていませんか?」と、患者様から問い合わせを頂くことが増えました。藤吉内科消化器科医院では、消化器科の専門医院でもあり、いち早く経鼻内視鏡をを導入しております。
内視鏡とは、カメラを先端に内蔵し、体内に挿入して映像を撮影する医療機器のことです。胃カメラ用の内視鏡は、口から入れる経口内視鏡が従来使われてきましたが、鼻から入れる内視鏡が開発され、経鼻内視鏡と呼び、徐々に普及してまいりました。のどの奥に指を突っ込むとオエッとなりますが、これを咽頭反射(いんとうはんしゃ)といいますが、口から内視鏡を入れる場合は、多少なりともこうした咽頭反射が起こります。ところが、鼻から入れる場合は内視鏡が舌の根元に触れないので、ほとんど吐き気をもよおすことなく検査を受けることができます。ですので、咽頭反射の強い患者さんでも安心して検査をうけることができます。
ピロリ菌(ヘリコバクター菌)と胃がんの関係
がんのなかでも日本人に最も多い胃がんの患者は、約21万人とされ、残念ながら、年間約5万人の方がが亡くなっています。。胃がんは、がんの死因では第2位です。ピロリ菌と胃がんの関係は長年研究されてきましたが、2001年に発表された日本人を対象とした調査では、約1万5千人でピロリ菌感染の有無を調べ、10年間追跡した結果、ピロリ菌に感染していた人の3%が胃がんになり、感染していなかった人では1人もいなかった、という結果が出ました。そして、2008年には「除菌をすれば胃がんの発生が3分の1になる」と発表されました。
ピロリ菌は世界中に存在する細菌ですが、50代以上の日本人では感染率が高く、80%程度がピロリ菌に感染しているといわれます。
鼻から胃カメラ(経鼻内視鏡)で胃がん検診
胃の中の検査はレントゲンやエコーでは正しい診断ができません。ですので、多少は体の負担はありますが、胃カメラ(内視鏡)で行うのが通常です。定期的に検診を受けましょう。ピロリ菌(ヘリコバクター)除菌で、胃がん予防に効果があると言われています。
当院では開院当時からヘリコバクター(ピロリ)菌の除菌を行ってまいりました。
ピロリ菌の除菌(ヘリコバクター除菌)
日本人の半数が感染しているといわれるピロリ菌ですが、ピロリ菌に感染しても一部の人しか潰瘍やがんにはなりません。しかし、ピロリ菌感染が原因と考えられる胃潰瘍、十二指腸潰瘍の方は、保険適用で除菌ができます。
ピロリ菌の感染を調べる検査には、大きく分けると胃内視鏡検査で粘膜を採って調べる方法と、胃内視鏡検査をせずに、血液や尿、呼気(吐いた息)で調べる方法があります。